ほくろ(黒子)は、皮膚の一部にメラニン色素を含む細胞=メラノサイトが、周囲より高い密度で集まってできた母斑の一種です。メラノサイトが一層に並んでいるものを、黒子(こくし)と言い、メラノサイトが重層したものを色素性母斑あるいは母斑細胞性母斑と言います。体表からは、黒く見えるのが一般的ですが、深い部分でのメラノサイトの増殖の場合、青く見えることもあります。
日本語では古く「ははくそ(母糞)」と言いました。文字通り「母胎内でついた母親の糞」の意ですが、鎌倉時代初期に色名の「くろ(黒)」と混同をきたして「ははくろ(母黒)」という語が生じ、ハワクロ→ハウクロ→ホウクロという音韻変化を経て室町時代末期にホクロになったというのが通説です。
また目の近くに出来たほくろを泣きぼくろといい、泣いている様に見えることから、これがある人は涙もろいという俗説があります。また、人相占いのたぐいでも「泣く」ということから「不幸」を連想させるとして、いい人相とされない場合もあります。左右対称を美しいと感じる人間の美的傾向があることから、泣きぼくろを否定的に捕らえるようです。このため、化粧で泣きぼくろを消している女性もいます。
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